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注意力の低下はメンタル不調の現れかも?🌸こころコラム🌸

こんにちは。RICメンタルクリニック三軒茶屋です😊

最近集中力が続かない?なんとなくメンタルの調子が悪い気がする?そんな些細な症状が気になる事はありませんか?

本日は注意力について詳しく解説していきたいと思います🌼✨

⛅精神疾患と注意力の関連性⛅

注意力とは、私たちが情報に意識を向け、必要なものを選択・維持し、不要な情報を無視する能力です。精神疾患においては、この注意力がしばしば障害され、日常生活や社会生活に大きな支障をきたします。以下では、代表的な精神疾患における注意力の問題と、その背景について概説します。

1. 注意力のメカニズムと脳の関与

注意力には「選択的注意(どれに注目するか)」「持続的注意(どのくらい注目し続けられるか)」「分割的注意(複数を同時に意識できるか)」などの種類があります。これらは、前頭前野(特に背外側前頭前野)、帯状皮質、頭頂葉、視床、ノルアドレナリン・ドーパミン系などの神経ネットワークに支えられています。精神疾患では、これらのネットワークの機能異常が注意力低下の一因となります。

2. 各精神疾患における注意力の障害

ADHD(注意欠如・多動症)

ADHDは注意力障害の代表的な疾患です。「気が散りやすい」「ぼんやりする」「指示に集中できない」といった症状が中心で、学業や仕事の遂行が困難になります。これは前頭前野の機能不全や、ドーパミン・ノルアドレナリン系の調整異常が関係しています。

うつ病

うつ病では「集中力の低下」「思考の遅さ」がよく見られます。これにより読書が進まない、会話の内容が頭に入らない、仕事の効率が極端に落ちるといった状態が起きます。これは脳の報酬系(ドーパミン)や、前頭前野の活動低下と関連していると考えられています。特に持続的注意の低下が目立ちます。

双極性障害

躁状態では過度の注意散漫や衝動性が見られ、逆にうつ状態ではうつ病と同様の注意力低下が生じます。気分の変動に伴って注意機能が大きく揺れ動くのが特徴です。

統合失調症

統合失調症では、注意の切り替えや選択的注意が特に障害されます。「他人の会話が気になる」「関係ない音が気になる」といった症状から、外界との接触が困難になります。認知機能障害の一環として注意機能低下が生じており、認知リハビリテーションの対象となります。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSDでは、過覚醒状態やトラウマ回避により、注意のコントロールが困難になります。些細な刺激に過敏に反応し、「集中できない」「気が散る」といった状態が続きます。慢性的な不安や警戒心が注意の持続を妨げるのです。

3. 注意力低下がもたらす影響

注意力の低下は、学業成績の悪化や仕事上のミス増加、人間関係のトラブルなど、生活のあらゆる場面に波及します。また自尊心の低下や二次的な不安・抑うつの悪化にもつながります。「やる気がない」のではなく、「注意を向け続けることが難しい」という理解が重要です。

4. 睡眠の役割と脳の働き

睡眠は脳の情報整理と回復の時間です。記憶の定着、感情の調整、そして注意力の維持は睡眠が大きな影響を与えます。ヒトの脳は覚醒中に大量の情報を受け取り、それらを必要・不必要に仕分けたり、必要な情報を長期記憶に保存したりします。この過程は主に睡眠中、特にノンレム睡眠(深い眠り)の段階で行われます。またレム睡眠中には情動処理が活発になり、感情の整理にも関与しています。注意力はこのような睡眠による「脳のメンテナンス」によって支えられているのです。

5. 睡眠不足が注意力に与える影響

睡眠不足は前頭前野の機能を低下させるとされており、この部位は注意や判断、自己制御などを司る重要な場所です。実際に、睡眠時間が6時間未満になると、注意力が著しく低下し、集中困難や反応の遅れが目立ち始めます。睡眠が3~4時間と極端に短くなると、覚醒状態でも“マイクロスリープ”と呼ばれる一瞬の眠りが無意識に入り込み、重大な事故やミスにつながることもあります。このような状態は、ADHD(注意欠如・多動症)などの精神疾患と似た認知機能障害のような症状を呈することもあり、誤診の原因となることもあります。

6. 対応と治療

注意力障害に対しては、原因となっている精神疾患への治療が基本です。例えばADHDではメチルフェニデートやアトモキセチンといった薬物療法が、うつ病では抗うつ薬や認知行動療法が効果的です。加えて、環境調整(静かな場所で作業する、タスクを細かく区切る)、スケジューリング、マインドフルネス、認知リハビリテーションなども有効です。注意力はある程度トレーニングで改善する可能性があります。

⛅まとめ⛅

精神疾患における注意力の問題は、病状の中心にあることも多く、見過ごされがちですが、生活機能に深く関与しています。注意力の低下を単なる「怠け」や「意志の弱さ」と捉えず、脳機能の一部として理解し、適切な評価と支援を行うことが、治療・回復への重要な一歩となります。

こんな事で相談して良いのかな?と思われる症状でも、是非お気軽にご相談ください☘

当院では無料の専門職面談があります。いつでもお問い合わせください!!

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