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気分の波は必ずしも悪化ではありません🌸こころコラム🌸
こんにちは、RICメンタルクリニック三軒茶屋です
抑うつ状態にある患者さんからよく聞かれる言葉の一つに、
「昨日は少し良かったが、今日はまた落ちてしまった」というものがあります。
このように、気分や体調が一定ではなく、
日によって変動することを「波」と表現することがあります。
「回復しているのか悪化しているのか分からない」と不安になるポイントですが、
この「波」は決して珍しいものではなく、
むしろ抑うつ状態の経過として自然な側面でもあります💡
今回は、この「波」について分かりやすく整理し、
どのように受け止めていけばよいかをご説明します🏄🏻
なぜ調子に波が出るのか
抑うつ状態では、さまざまな要因が重なり、
気分や体調に「波」が生じやすくなります。
🧠脳の働きの変化
・ストレス反応や感情の調整に関わる、
脳内の神経伝達物質のバランスが不安定になる
🛌🏻睡眠・生活リズムの影響
・寝つきの悪さや中途覚醒など、睡眠の質が低下することで
心身の疲労が十分に回復しない
・食欲低下により、十分な食事が摂れない
🌤️外的要因(環境の影響)
・仕事や人間関係のストレス
・天候や気温の変化
・季節の移り変わり
つまり、「波がある=不安定で悪い状態」というよりも、
「さまざまな要因が重なって自然に揺れている状態」と理解することが重要です。
回復過程における「波」の意味
調子の波は、必ずしも悪い兆候ではありません。
むしろ、回復の過程でよく見られる特徴の一つです🎈
回復初期には、気分が落ち込んだ状態が続くことが多いですが、
少しずつ良い日が混ざるようになってきます。
ただし、その良い状態が安定して続くわけではなく、
「良い日」と「しんどい日」を行き来しながら、
全体として少しずつ底上げされていくような経過をたどります。
この経過は、右肩上がりの直線ではなく、
ジグザグしながら上がっていくイメージに近いでしょう📈
そのため、「今日は調子が悪いから、また振り出しに戻った」と
感じてしまうことがありますが、実際にはそうとは限りません⚠️
波がありながらも、全体として少しずつ改善しているケースは多く見られます。
調子の波に振り回されやすい理由
抑うつ状態では、思考の偏り(認知のクセ)も影響します🌀
特に以下のような傾向があると、波に対して過敏に反応しやすくなります。
・「良い状態が続かないと意味がない」と考えてしまう
・少しの落ち込みを「完全な失敗」と捉えてしまう
・体調の変化を必要以上に深刻に解釈してしまう
こうした思考パターンがあると、波そのものよりも「波に対する捉え方」によって苦しさが強まってしまうことがあります。
調子の波との付き合い方
では、このような波に対してどのように向き合えばよいのか?
いくつか実践しやすいポイントを紹介します。
①「波がある前提」で考える
まず大切なのは、「良い日も悪い日もあるのが普通」と前提を置くことです💡
波をなくそうとするより、「波がある中でどう過ごすか」に視点を変えることが役立ちます。
② 良い日の基準を下げておく
調子が良い日でも、「完璧に元気になる」ことを目標にすると負担が大きくなります。
「少し楽」「少し動ける」くらいでも十分に回復の一部と捉えることが重要です⛅
③ 悪い日の過ごし方を決めておく
調子が落ちたときに備えて、「これだけやればOK」という
最低限の行動を決めておくと安心です。
・食事を1回とる
・カーテンを開ける
・誰かに一言メッセージを送る
といった小さな行動でも構いません。
④ 調子の記録をつける
簡単なメモでもよいので、日々の体調や気分を記録しておくと、
「全体としてどう変化しているか」が見えやすくなります📝
短期的な波ではなく、中長期的な傾向を把握することができます。
⑤ 周囲と共有する
家族や支援者、医療者と「波があること」を共有しておくことで、
無理のないサポートを受けやすくなります🏠
特に復職や生活の再建を考える際には重要なポイントです。
受診や相談の目安
調子の波があること自体は自然な経過ですが、
以下のような場合には医療機関への相談が勧められます🧑🏻⚕️
・波の振れ幅が大きく、日常生活に大きな支障が出ている
・睡眠や食事が大きく乱れている
・気分の落ち込みが普段より長く続いている
・希死念慮が出ている
早めに医療機関に相談することで、適切な治療や生活調整につながる可能性があります。
まとめ
抑うつ状態における調子の波は、多くの方に見られる自然な経過の一部です。
良い日と悪い日を繰り返すことは、必ずしも悪化を意味するものではなく、
回復の途中でよく見られる変化でもあります。
大切なのは、「波をなくすこと」ではなく、
「波がある中で自分をどう支えるか」という視点です👀
少しずつでも安定した時間が増えていくことを目標に、
無理のないペースで過ごしていくことが回復につながります。
お困りのことがあれば当院にもご気軽にご相談ください
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