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グリーフケア🌸こころコラム🌸

こんにちは。RICメンタルクリニック三軒茶屋です。
冷え込みが続き、心も体も重苦しい日が増えやすい時期ですね⛄
以前冬季うつに関する記事もアップしておりますので、
寒くなってから気分がふさぎがち…という方はそちらも参考にしてみてください。
皆さんはグリーフケアという言葉を聞いたことがありますか?
グリーフケア(Grief Care)とは
「大切な人を亡くした方や、大きな喪失体験をした方の心の痛みや悲しみをサポートするケアのこと」です。
グリーフ(Grief)=「悲嘆」
悲嘆とは、近親者との死別や別離を主に、それ以外にも愛情の対象となる存在を喪失することで生じる反応を指します。
人に限らず、ペットや家、仕事などを失った時にも同様のことが言えます。
グリーフケアという言葉が日本で大きく取り上げられたきっかけは、2005年のJR西日本の福知山線脱線事故でした。
悲嘆に暮れる遺族へのケアとして注目されるようになったのです。
その後も東日本大震災など大きな災害や事故の度にグリーフケアへの注目度が高まりましたが、
まだ一般的に知られていないというのが現状でもあります。
昔は、死別や喪失の悲しみは家族や地域社会の中で受容することができました。
しかし核家族化が進むなどの背景から、悲しみの感情を共有しにくい環境になりました。
グリーフケアの目的
グリーフケアの主な目的は
「悲しみを抱えつつ、生きる力を取り戻す」ことにあります。
グリーフケアには以下のポイントがあります。
・感情に寄り添う
悲しみや怒りの感情を否定せず、受容することが大切です。
・孤立感を和らげる
話せる相手や環境があることで孤立感を防ぐことができます。
・無理に解決をしない
悲しい気持ちがあるとすぐ対処しなければいけない気持ちになりますが、
無理に解消する必要はありません。
具体的な方法
①話を聞く
・自分の気持ちを自由に話せるようにサポートする必要があります
・無理にアドバイスをする必要はありません。相手の感情を受け止めましょう
②安心できる環境作り
・家族や友人、専門家が、相手が安心して過ごせるように寄り添います
・怒りや深い悲しみなどの強い感情に対して否定はせず、ありのままを受け入れます
③専門家のサポート
・深い悲しみや抑うつから抜け出せない場合は心療内科やカウンセラーの支援も効果的です
・認知行動療法やグリーフケアに特化したカウンセリングもあります
自治体ごとのグリーフケアの案内も参考にするとよいでしょう
💻「〇〇区 グリーフケア」で検索すると自治体ごとの支援が出てきます💻
④焦らない
時間がかかっても問題ありません
無理に前向きになる必要はなく、自分のペースで悲しみと向き合っていくことが大切です
離別や喪失の悲しみは大きな悲しみにつながります。
体験した人も、その周囲の人も、感情や時間を共有することで気持ちに整理をつけ進むことができます。
お困りの症状がありましたら、お気軽に当院にご相談ください。
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医療法人社団RIC RICメンタルクリニック三軒茶屋
三軒茶屋駅から徒歩3分の心療内科
『だれもが満たされた生活を送ること』その先に自己実現できる社会の創造していけると信じています。
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