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調子が悪そうなあの人に受診を勧めたい…!🌸こころコラム🌸
こんにちは、RICメンタルクリニック三軒茶屋です。
今回のテーマは「調子が悪そうなあの人に受診を勧めたい…!」です。
メンタルヘルスの問題は、日本を含めた世界中で
依然としてタブー視されがちであり、
治療を求める際の障壁となっています。
精神科や心療内科、
メンタルクリニックへの受診に対して抵抗感のある方は
みなさんの周りにも多くいらっしゃるのではないでしょうか?
精神科や心療内科の治療は、
心の病に対処するための専門的な医療ですが、
これに対する誤解や偏見が多い理由の一つに、
精神疾患に関する知識の不十分さがあります。
精神疾患や心の問題を「弱さ」や「性格の問題」と誤解し、
それがスティグマ(偏見)を形成しているため、
多くの人々が必要な治療を受けることを
ためらってしまう傾向があります。
また、メディアによる精神疾患の描写も、
偏見の形成に関わってくると言えます。
テレビドラマや映画などでは
精神疾患を持つ人々を過激に表現することが多く、
一般の方々の「精神疾患」に対する誤解を深めることがあります。
メンタルヘルスの問題は、
現代社会では一般的なものとなってきており、
多くの人々が日常的なストレスや、不安・うつ病などの症状に直面しています。
これらの問題が日常生活に影響を与える前に、
専門的な支援を求めることが非常に重要です。
この記事では、
メンタル不調を抱えながら一人で苦しんでいる方々へ
適切な受診を勧める方法について解説します。
🌸正しい情報を提供し、メンタルヘルスの認識を改善する
メンタルヘルスの問題は身体的な病気とは異なり、
目に見えにくいため、理解されにくいことがあります。
誤解や偏見が原因でメンタルクリニックへの受診をためらう人も少なくありません。
そのための第一歩としては、
メンタルヘルスの問題が一般的であり、
誰にでも起こり得ることを認識してもらうことが重要です。
精神疾患は生物学的、心理的、社会的要因の
複雑な相互作用によって引き起こされる健康の状態です。
【生物学的要因】
精神疾患は、脳の化学物質のバランスが崩れることや、
遺伝的要素など生理的な要因によって引き起こされることが多いです。
これらは、個人の意志や性格とは無関係と言われています。
【心理的要因】
ストレス、トラウマ(幼少期の体験や虐待など)、悲嘆など、
個人の心理的な体験も精神疾患の発生に影響を与えます。
これらの体験は誰にでも起こり得るもので、
精神的な強さや弱さを示すものではありません。
【社会的要因】
環境的なストレッサー、社会経済的な問題、
孤立感など、社会的状況も精神健康に大きく影響します。
個人のコントロールを超えた要因であり、
症状の発生や悪化に影響することがあります。
🌸アイメッセージで伝える
「アイメッセージ」とは、自分の感情や観察を述べつつ、
その人の状況や感情を尊重する表現をすることです。
「私は○○と思っているよ」と、主語を自分にして伝えます。
非難や批判を避け、相手に圧力を感じさせないことが大切です。
◆感情を表現する
⇒「最近、私はあなたがとても疲れているように見えるので心配しているよ。」
◆具体的な観察を共有する
⇒「私はあなたが仕事中に何度か休憩を取っているのを見かけたし、いつもより少し元気がなさそうだと感じているの。」
◆ニーズや願望を伝える
⇒「私はあなたが元気でいてほしいし、苦しんでいるのを見るのはつらいな。」
◆具体的な行動を提案する
⇒「私は、一度プロの方に話を聞いてもらうのもいいんじゃないかと思うよ。よければ私も一緒に行くし。」
このように、自分の感情や観察したことを伝え、
同時に相手の状況を尊重し、選択の余地を残すことで、
相手が受け入れやすく、自発的に行動を起こしやすくなります。
また、支援を申し出ることで、一人で全てを抱え込む必要がないことを伝え、
相手に安心感を提供することができます。
🌸本人の困り感にアプローチする
いくらアイメッセージで「私」が心配していることを伝えても、
本人自身に困り感がなければ受診の必要性は感じられず、
もし受診ができたとしても、治療に結びつかないこともあります。
本人が「何に困っているか」観察をしてみることも大切ですね。
例えば睡眠が取れていないことによって、
日中のパフォーマンスに影響が出ているようであれば、
「睡眠の相談」に行くことを提案してみるなどがよいでしょう。
🤔「最近眠れている?」
😔「ううん、寝付けなくて気づいたら朝になっているよ」
🤔「眠れないと日中眠くて仕事に集中できないんじゃない?」
😔「うん、作業効率が落ちて困っているんだ」
🤔「一度不眠の相談に病院へ行ってみてもいいと思うよ」
😔「そうしてみようかな…?」
このように、自分自身が困っていることに気が付けると、
解決のための方法を一緒に考えるきっかけになります。
🌸緊急を要する場合は警察へ
いまにでも自傷行為をしてしまいそう、
他者に危害を加えてしまいそう、など、いわゆる
「自傷他害(自分を傷つける、他人を傷つける)」
の恐れがある場合は、
次の「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」に基づき、
すぐに警察へ連絡をしましょう。
「第23条 警察官は、職務を執行するに当たり、
異常な挙動その他周囲の事情から判断して、
精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると
認められる者を発見したときは、直ちに、その旨を、
最寄りの保健所長を経て都道府県知事に通報しなければならない。」
と定められています。
これはメンタル不調の為に、
「自分を傷つける」もしくは「他人に害を及ぼす」おそれのある方に対し、
適時適切な医療及び保護を提供するために重要な法律です。
🌸早期発見と早期介入
メンタルヘルスの問題は、
早期に対処することで、治療の成功率が高まります。
友人や家族が小さな変化に気づいた場合は、それを見過ごさず、
専門家に相談することも重要です。
本人とも相談をしながらではありますが、
受診の提案も選択肢の一つになるかと思います。
当院では、初診の患者様もご予約がとりやすいよう体制を整えております。
どうぞ、お気軽にご相談下さい。
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医療法人社団RIC RICメンタルクリニック三軒茶屋
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三軒茶屋駅から徒歩3分の心療内科
『だれもが満たされた生活を送ること』その先に自己実現できる社会の創造していけると信じています。
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