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「やる気が出ないとき」との付き合い方🌸こころコラム🌸
こんにちは、RICメンタルクリニック三軒茶屋です☺️
「やることがあるのに、体が動かない」
「何もしていないのに、ずっと疲れている」
「以前は普通にできていたのに」
抑うつ状態の患者さんから、こうした声はとてもよく聞かれます。中でも“意欲が上がらない”ことは、本人にとって苦痛が大きく、周囲にも理解されにくいため、強い自己否定につながりやすい症状です😣🌀
今回は、
・なぜ抑うつ状態になると意欲が上がらなくなるのか
・「頑張れない自分」をどう捉えればよいのか
・回復に向けて、今できる現実的な工夫
今回は上記について、わかりやすくご説明します🍀
意欲低下は「性格」ではなく「症状」
まず最も大切なことは、意欲が上がらないのは、あなたの性格や甘えの問題ではないという点です。
抑うつ状態では、脳の働きそのものが低下しています。
特に、
・物事を始める
・考える、理解する、決断する
・達成感を感じる
といった機能が弱まりやすくなります。
そのため、頭では「やらなきゃ」と思っていても、実際に行動へ移すためのエネルギーが足りない状態になります。これは、足を骨折している人が全力で走れないのと同じで、努力や気合でどうにかできる問題ではありません⚠️
それでも多くの方が、
「こんなことで動けないなんて情けない」
「怠けているだけでは?」
と自分を責めてしまいます…。
しかし、自分を責めるほど、脳と心はさらに疲れてしまい、回復から遠ざかってしまうことも少なくありません😢
「何もできない自分」が一番つらい理由
意欲が上がらない状態がつらいのは、
単に行動できないからではありません。
多くの場合、
・できていた過去の自分
・周囲の普通に動けている人
と比べてしまい、自己評価が大きく下がることが、つらさを強めています。
また、周囲から
「少しずつでいいからやってみたら?」
「気分転換に外に出たら?」
と言われることで、
「分かってもらえていない」
「説明するのも疲れる」
と孤立感を深めてしまうこともあります🧍🏻
意欲低下は本人の内側で起きているため、外からは見えにくい症状です。だからこそ、つらさが理解されにくく、余計に苦しくなりやすいのです💭
「意欲を上げよう」としなくていい
抑うつ状態のときによくある誤解の1つが、「どうにかして意欲を出さなければいけない」という考え方です。
実は、回復の初期段階では、意欲を無理に上げようとしないことが重要です🧑🏻⚕️
なぜなら、意欲は「結果」として戻ってくるものだからです。体力や脳の回復が進むことで、後から自然とついてくることが多く、先に無理やり引き出そうとすると、かえって消耗してしまいます。
この時期に必要なのは、「できる自分に戻ること」ではなく「今の状態に合った過ごし方に切り替えること」です🧶
抑うつが強い時期の考え方
1.「できない前提」で生活を組み立てる
抑うつが強い時期は、「今日はどこまでできるか」ではなく、「今日は何もしなくてもOKな日」と考えるくらいでちょうど良い場合もあります👌🏻
予定を立てるときも、
・やれたらラッキー
・できなくても失敗ではない
という位置づけにしておくと、気持ちの負担が減ります。
2.行動は「気分」ではなく「条件」で決める
「やる気が出たらやる」という考え方は、抑うつ状態ではうまく機能しません。
おすすめなのは、気分と切り離した小さな条件で行動を決めることです。ここでの条件とは、時間、場所、環境など、気分とは関係のないものを指します。
例)
・朝起きたら、気分に関係なくカーテンを少し開ける
・12時になったら、やる気がなくても椅子に座る
・歯を磨いた後に、5分だけ横になる
ポイントは、「やる気があるかどうか」を判断材料にしないことです。また大きな目標ではなく、「座る」「立つ」「5分だけ」といったレベルで十分です🐎
3.回復は「波打つもの」と知っておく
調子が少し良くなったと思った翌日に、また何もできなくなることは珍しくありません。これは後退ではなく、回復過程に必ずある気分の波です🌊
良い日と悪い日が混ざりながら、全体として少しずつ回復していく、というイメージを持っておくと、落ち込みすぎずに済みます。
意欲が戻り始めるサイン
回復が進んでくると、
・少しだけ「退屈」を感じる
・以前好きだったことが、一瞬頭に浮かぶ
・「これくらいならできるかも」と感じることが増える
といった変化が見られることがあります。
これらはとても小さなサインですが、回復の大切な兆しです🌟大きな行動に結びつかなくても、「変化が起きている」こと自体を大切にしてみてください☺️
ひとりで抱え込まないために
意欲低下が続くと、
「こんなことを相談していいのかな」
「自分が怠けてるだけではないか」
と相談をためらう方も少なくありません。
しかし、抑うつ症状の回復は、
・診察
・服薬調整
・休養の取り方
・生活環境の調整
などを一緒に確認しながら進めていくことがとても大切です💡
当院では通院中の方を対象に、専門職による無料相談も行っています。
「今はどの段階か」
「何をすべき、何をしないべき時期か」
「できていることは何か」
など、物事を整理していくことも可能です。
お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください
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医療法人社団RIC RICメンタルクリニック三軒茶屋
三軒茶屋駅から徒歩3分の心療内科
「”まだ大丈夫”がつらくなる前に。」話すだけでも、少し前に進める日があります。
当日予約受付/東急田園都市線・世田谷線よりアクセス良好/地域での回復を/専門医、女性医師在籍/専門職の面談/就労支援
