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こころの病気への誤解・偏見について🌸こころコラム🌸from 三軒茶屋
419.3万
これは平成29年度における精神疾患を有する人の総数です。
すなわち約30人に1人は精神疾患を抱えていることになります。
このことから精神疾患は誰にでも起こりうる病気であることがわかり、誰しもが自分自身の問題として捉える必要があります。
さらに、精神疾患は適切な治療の継続により症状の安定化や軽快・治癒する病気です。
しかしながら、精神疾患患者に対し、「心が弱いからなるのでは?」や「甘えているだけ」、「事件を起こしそうで怖い」等の誤解や偏見があることも確かです。
実際のところ、平成28年度の精神障害者による犯罪件数(参考:犯罪白書)は検挙人員全体のわずか1%に過ぎず、これは精神障害者全体でみても0.01%にすら及んでいません。
こういった偏見に対し、正しい知識の普及や新たな一歩を踏み出すことを目的に、平成16年に厚生労働省がこころのバリアフリー宣言を発表し8つの指針を掲げました。
また、8つの指針はさらに①正しく理解すること(1~4指針)、②態度を変え行動すること(5~8指針)に分け整理されています。
今回は①正しく理解すること に関し、こころの病気に関する正確な情報をお伝えします。
✾こころの病気を正しく理解するために✾
☞指針その1 関心はありますか?
精神疾患に対し「自分はならないだろう」と漠然と思ってはいませんか?
精神疾患の発生は、その人の生まれ持った素質や生まれてからの経験による能力や対応力とかかったストレスの強度とのバランスで発症すると言われています。
そのため、高血圧や糖尿病と同じく誰でもかかる可能性があります。
☞指針その2 予防について
ストレスは精神疾患の発症要因の一つです。
そのため、ライフスタイルの変更やストレス要因の除去、発散方法を身につけることが大切です。
また精神疾患を発症した際にも薬物療法や精神療法、カウンセリング等でストレスに耐える力を補うことが有効になる場合もあります。
☞その3 早期発見・早期治療
精神疾患は我慢すればするほど、重症化します。
そのため、楽しい気持ちになれない、趣味に対する興味が薄まった、眠れない、食欲が落ちたなど少しでも普段と違う自分に気づいた際の対策が大切です。
症状が軽いうちに相談することで、回復も早まります。
☞指針その4 精神疾患への正しい対応
精神疾患にかかった場合は、薬物療法やカウンセリングが有用です。
また、最近では効果的かつ副作用が少ない薬物が開発されているため、治療が容易になりました。
ほかにも精神疾患は風邪などと違い、回復に時間がかかります。
焦って無理に活動をすることや、家族や周囲からの過干渉や避難は回復を遅らせてしまうだけでなく、再発のリスクも高まります。
✾おわりに✾
精神疾患は誰でもかかる可能性があります。
けれども、早期に対処することで早期に回復でき、適切な治療の継続により症状の安定化や軽快・治癒する病気です。
少しでも普段と違う自分に気づいた、家族や友人の異変を感じた際は当院まで気軽にご相談ください。
医療法人社団RIC RICメンタルクリニック三軒茶屋
三軒茶屋駅から徒歩3分の心療内科
『だれもが満たされた生活を送ること』その先に自己実現できる社会の創造していけると信じています。
当日予約受付/東急田園都市線・世田谷線よりアクセス良好//地域での回復を/専門医、女性医師在籍/訪問看護/専門職の面談/就労支援/