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「毎朝、着る服に迷う」だけで心はすり減る?5月の不調に隠れた「決断疲れ」のサイン🌸こころコラム あざみ野🌸

 こんにちは。RICメンタルクリニックあざみ野です。

 「もう5月も終わりか……。それにしても、今年は5月だというのに30度を超える日もあって、本当に体がついていかないな」

そんな風にため息をつきながら、クローゼットの前で立ち尽くしてしまうことはありませんか?朝晩は涼しいのに日中は真夏並みの暑さになる。そんな寒暖差が続くと、服を見比べながら天気予報アプリとにらめっこして服装を決めるだけでも一苦労です。

しかし、こうした「毎朝の小さな迷い」の積み重ねが、実は気づかないうちに心のエネルギーを奪っているとしたらどうでしょうか。

5月終盤の「やる気が出ない」「頭がボーッとする」「イライラする」といった不調は、「五月病」とひとくくりにされがちですが、あなたの甘えや怠けではありません。日々の過剰な選択によって脳がキャパシティオーバーを起こす「決断疲れ(ディシジョン・ファティーグ)」の可能性が高いのです。今回は、この不調のメカニズムと心を守る「脳の省エネ術」を解説します。

1. 脳のバッテリーを消耗させる「決断疲れ」とは?

 「決断疲れ」とは、日々の生活の中で意思決定を繰り返すうちに脳が疲労し、判断力や意欲が低下してしまう心理現象です。

人間は1日に無意識のうちに約3万5000回もの決断(朝食のメニューやメールの文面など)を下しているとされています。脳にとって「選ぶ」「決める」作業は、想像以上にエネルギーを消費する重労働です。朝はフル充電でも、決断を繰り返すたびにバッテリーは消耗していきます。

特に今年は、春からいきなり真夏のような猛暑がやってくるなど天候が極端です。「何を着るか」「熱中症対策はどうするか」といった物理的な選択が毎朝発生し、それだけで脳はフル回転を強いられます。

そこに、4月からの新環境による「どう振る舞うべきか」「あの人にどう声をかけようか」といった気遣いを伴う選択が重なります。このダブルパンチによって脳のバッテリーが急速に失われ、夕方には「何も考えたくない」という無気力状態に陥ってしまうのです。

2. 「決断疲れ」に陥りやすい人の特徴

 決断疲れの起こりやすさは、性格の傾向によっても大きく変わってきます。以下に当てはまる方は特に注意が必要です。

・周囲の空気を読んで合わせようとする方

 「和を乱さないように」と常に周囲に気配りしている人は、行動の前に「相手がどう思うか」というシミュレーションを脳内で無数に行うため、エネルギーを激しく消費します。

・頼みごとをされると「ノー」と言えない方

 優しい性格ゆえに依頼を断れない人は、自分のことだけでなく他人の決断まで背負い込んでしまいます。「どう断れば角が立たないか」と悩むこと自体が脳の負担になります。

・好奇心が旺盛で、完璧主義な方

 選択肢が多いほど脳は処理しきれなくなります。また、「絶対に失敗したくない」という思いが強いと、些細な選択にも100%のエネルギーを注いでしまい、すぐにガス欠を起こします。

3. 脳のエネルギーを温存する「省エネ」のヒント

 効果的な対策は、生活の中の「無意識の選択肢」を意図的に減らすことです。

・日常の「どちらでもいいこと」をルーティン化する

 「この気温ならこの服」と数パターンの組み合わせをあらかじめ決めておくだけで、朝の負担は劇的に減ります。朝食のメニューを固定するのも効果的です。

・「保留」という選択肢を積極的に使う

 何かを頼まれたときは、その場で即決せず「確認して、のちほどご連絡しますね」と、確認の時間を挟みましょう。
一度状況を整理する猶予を作ることで、焦って無理な引き受け方をしてしまうのを防ぐことができます。

・夜は「重要な決断」を絶対にしない

 バッテリーが残り少ない夜は判断力が著しく低下します。夜は「もう店じまい」と割り切り、スマートフォンを置いてゆっくり休みましょう。悩み事は翌朝に持ち越すのが鉄則です。

おわりに:やる気が出ないのは、脳が頑張っている証拠

 5月の終わりに感じる疲れは、異例の暑さに耐え、新しい環境に適応しようと、脳が毎日数万回もの決断を繰り返し、フル回転で情報を処理してオーバーヒートしている証拠です。

「今は省エネモードでいこう」と自分に優しく語りかけ、ハードルをぐっと下げてみてください。

もし、気分の落ち込みが長く続きつらい場合は、無理をせず専門の医療機関などを頼ることも自分を守る大切な選択肢です。また、一人で抱えるのがつらいときは、専門職との面談などで気持ちを整理するのも一つの方法です。

「良くなっている感じがしない」その言葉の奥には、回復しようとする力がすでに存在しています。当院では専門職面談を行っています。お気軽にご相談ください。

・専門職面談について詳しくはこちら

https://ric-mental.com/sancha/feature/#feature05

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