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秋うつって?季節性うつ病(SAD)について知ろう🌸こころコラム あざみ野🌸
こんにちは。RICメンタルクリニックあざみ野です😊
秋うつって?季節性うつ病(SAD)について知ろう
夏の終わりが近づき、朝晩が涼しくなってくると、「なんとなく気分が沈む」「やる気が出ない」「ずっと眠い」そんな気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
それ、もしかしたら「季節性うつ病(SAD)」かもしれません。
今回は、秋から冬にかけて増える「秋うつ」について詳しくご紹介します。
季節性うつ病(SAD)とは?
季節性情動障害(Seasonal Affective Disorder, SAD)は、季節の変わり目、特に秋から冬にかけて発症するうつ病の一種です。日本では「秋うつ」「冬季うつ」とも呼ばれています。
一般的なうつ病と似ていますが、季節と密接に関係しているのが特徴です。春や夏になると自然と回復する傾向があります。
秋うつの主な症状
以下のような症状が2週間以上続く場合は、季節性うつ病の可能性があります:
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気分が落ち込む、悲しい
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興味・喜びの喪失
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体がだるい、疲れが取れない
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過眠(寝ても寝ても眠い)
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食欲増進(特に甘いものや炭水化物が欲しくなる)
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集中力の低下
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人と関わりたくない
特に「眠気」と「食欲の増加」は、通常のうつ病とは少し異なるSAD特有のサインといわれています。
なぜ秋・冬に起きるの?
季節性うつ病の原因として、以下のような要因が考えられています:
1. 日照時間の減少
秋から冬にかけて、太陽の光を浴びる時間が減少します。これにより脳内の「セロトニン(幸福ホルモン)」が減少し、気分が落ち込みやすくなります。
2. メラトニンの分泌増加
暗くなると分泌される「メラトニン」という睡眠ホルモンが増え、眠気が強くなり、体内時計が乱れることも。
3. 気温の低下と活動量の減少
寒くなると家にこもりがちになり、運動不足になりやすいのも要因の一つです。
対処法・予防法
季節性うつ病は、早めの対処とライフスタイルの見直しで軽減することが可能です。
🧠 対処法(セルフケア編)
1. 朝日を浴びる
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起きたらすぐカーテンを開けて、太陽光を浴びる(10~30分)
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曇りの日でも外に出ることで効果あり
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メラトニン(眠気ホルモン)を抑制、セロトニンを活性化
2. 生活リズムを整える
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決まった時間に寝て、決まった時間に起きる
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朝食をしっかりとる(セロトニン材料のトリプトファンは朝食で摂るのが◎)
3. 軽い運動をする
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ウォーキング、ヨガ、ストレッチなどがおすすめ
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日中の運動が気分を安定させ、夜の睡眠の質も向上
4. 食事に気をつける
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セロトニン生成に必要な栄養素を意識:
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トリプトファン(豆腐・納豆・乳製品・卵など)
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ビタミンB6(バナナ・鶏肉・魚)
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炭水化物(過剰摂取に注意しながら)
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5. 光療法(ライトセラピー)
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専用の高照度ライト(2,500~10,000ルクス)を朝に浴びる
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継続的に使用することで効果が出やすい(※医師相談の上で)
6. 無理せず休む・抱え込まない
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秋うつは「気の持ちよう」ではなく、身体のリズムの変化によるもの
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自分を責めず、少しペースダウンしてOK
🧑⚕️ 専門的な対処(重症の場合)
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心療内科や精神科に相談
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抗うつ薬や漢方薬の処方
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カウンセリング・認知行動療法(CBT)
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医師との相談の上、光療法導入
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効果が高いが、正しく使わないと不眠などの副作用も
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おわりに:自分を責めないで
秋うつは、「心が弱い」からではありません。環境や身体の変化に自然に反応して起こるものです。
「最近なんだか元気が出ないな」と感じたら、まずは少しだけ自分をいたわってみてください。そして、必要であれば、早めに対処をして、無理のない毎日を過ごしていきましょう。
生きづらさを感じているなら、まずはその思いを誰かに話してみませんか?
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