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依存症と家族会 ― 家族も安心できる居場所を見つけよう
こんにちは。RICメンタルクリニックあざみ野です😊
今回は「依存症の家族会」についてお話しします。
依存症は本人だけでなく、ご家族にも大きな影響を与える病気です。「どう支えればいいのか分からない」「一人で抱え込んでしまってつらい」と感じる方も少なくありません。
ご家族が原因や関わり方の工夫を知り、少しでも心が楽になるためのヒントをお伝えします🌸
家族会ってどんな場所?
家族会は、ご病気を抱える本人の家族が集まり、悩みや経験を分かち合う場です。
友人や職場には話しづらいことも、同じ立場の人同士なら安心して話せます。
「本人がなかなか治療に向き合ってくれない」「経済的な問題が重なってつらい」など、家庭で抱えやすい悩みについて、他の家族の体験談や工夫を聞くことができます。
ただ相談するだけでなく、「自分だけじゃない」と感じられることで心が軽くなるのも家族会の大きな意味です。
参加すると得られること
孤独じゃないと分かる
「うちだけの問題じゃなかった」と気づくだけで、心が軽くなります。
対応のヒントが見つかる
「借金をどう管理してる?」「本人が治療を嫌がるときどうしてる?」など、実際に役立つ工夫を学べます。
気持ちに余裕が生まれる
家族が疲れ切ってしまうと、本人を支えることはできません。家族会は“支える側を支える場所”でもあります。
共依存から距離をとれる
つい「全部自分がやらなきゃ」と背負い込みがちですが、他の家族の話を聞くうちに「少し離れてもいいんだ」と思えるようになることもあります。
家族会の実際の雰囲気
初めて家族会に足を運ぶとき、多くの方が「うまく話せるかな」「浮いてしまわないかな」と不安を抱きます。
けれども、そこにいるのは同じように悩み、葛藤してきた人たちです。安心して話せる空気があり、緊張が少しずつほぐれていくことが多いです。
会によっては、専門家を招いて講演を行ったり、制度や支援サービスについて学ぶ勉強会が開かれたりすることもあります。
最近はオンライン形式の家族会も広がっていて、家にいながら気軽に参加できるようになっています。移動の負担がなく、顔を出さずに声だけで参加できる会もあり、「まずは一歩踏み出したい」という人にはとても参加しやすいスタイルです。
医療との連携も大切に
家族会は心強いサポートとなりますが、それだけで病気や依存の問題が解決するわけではありません。やはり専門的な診断や治療、必要に応じた薬物療法や心理療法といった医療的支援は欠かせません。
一方で、家族が孤立せずに安心できる場を持ち、正しい知識や対応のヒントを得られることは、医療の力をさらに活かす大切な土台となります。たとえば「本人を責めずに接する方法」「再発したときにどう声をかけるか」といった具体的な関わり方を学んでおくと、治療が中断されにくくなり、回復の道のりもスムーズになります。
まとめ
依存症や心の不調は、本人だけでなく家族全体に影響を及ぼすものです。
家族会は、同じ立場にある人たちと悩みを共有し、気持ちを整理しながら支え合うことができる大切な場です。「自分だけじゃない」と感じられることは、孤立感を和らげ、少しずつ心に余裕を取り戻すきっかけになります。
もしご家族のことで「どう接したらいいのか分からない」「一人で抱えるのはつらい」と感じたら、家族会や専門家に早めに相談することをおすすめします。勇気を持って一歩踏み出すことで、本人だけでなく家族全体の回復につながっていきます🍀
当院でもご家族だけでご利用いただける「家族相談」https://ric-mental.com/azamino/price/を行っています。
ご家族としての支え方などをご相談できる場として利用できますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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医療法人社団RIC RICメンタルクリニックあざみ野
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「”まだ大丈夫”がつらくなる前に。」、話すだけでも、少し前に進める日があります。
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