- RICだより
- こころコラム
五月病とはなにか 🌸こころコラム あざみ野🌸
こんにちは。RICメンタルクリニックあざみ野です☺️
今回のテーマは
「五月病とはなにか」です。
不安や緊張の中、入学・就職・新学期を迎え約1か月経過した5月上旬。
今まで気が張っていたところ、ゴールデンウィークで連休を過ごすことで力が抜け
気づかなかった疲労を感じることが多い時期となります🥲
新しい環境に慣れてきたこの時期に起きやすい気分の落ち込みや不安とどのように向き合っていくか
考えていきたいと思います🌱
五月病とは何か
「五月病(ごがつびょう)」という言葉は日本独特の表現であり、正式な医学用語ではありません。
しかし毎年5月頃になると、多くの人々が何となく気分が沈んだりやる気が出なかったりといった症状を訴えるため、この言葉が広く使われるようになりました。
特に、新入社員や新入生が新しい環境に慣れ始めるこの時期に起こりやすい現象とされています😣
新年度の始まりである4月、日本では進学や就職、異動などで多くの人が新しい生活をスタートさせます。
この時期は新たな期待や緊張、プレッシャーに満ちており、知らず知らずのうちに心身に負担がかかっていることも少なくありません。
そして、5月のゴールデンウィーク明け頃に、その疲れやストレスが一気に噴き出すようにして現れるのが、いわゆる「五月病」と呼ばれる状態です。
症状と原因
五月病の主な症状は、以下のようなものです。
- 無気力、倦怠感(けんたいかん)
- 集中力の低下
- 食欲不振、睡眠障害
- 頭痛や腹痛といった身体症状
- 仕事や学校への不安感・憂うつ感
これらの症状は、うつ病などのメンタルヘルスの問題と類似している部分もありますが、五月病の特徴はその発症時期と背景にあります。
特に新しい環境に対する「適応障害」として説明されることが多いです。
慣れない人間関係、新しい仕事や学業のプレッシャー、生活リズムの変化などがストレス要因となり、自律神経のバランスを崩してしまうのです。
また、ゴールデンウィークという大型連休も、五月病に拍車をかける要因の一つです。
連休中は一時的に緊張から解放されるものの、休み明けに現実へ戻ることへの抵抗感や憂うつ感が強くなることがあります。
これは「リバウンド疲労」とも呼ばれ、休日後のエネルギー切れとして表れます。
対処法と予防策
五月病を防ぐためには、4月の時点から心と体の健康を意識して生活することが大切です。以下は、具体的な対処法と予防策の一部です。
- 無理をしすぎない
新しい環境では、「早く慣れなければ」「成果を出さなければ」と無意識に自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。
自分のペースを大切にし、完璧を求めすぎないことが大切です。
失敗を恐れず、わからないことは素直に聞くことも、長期的に見ると適応の助けになります。
- 規則正しい生活を心がける
睡眠不足や食生活の乱れは、心の不調を引き起こしやすくなります。
早寝早起き、バランスの取れた食事、適度な運動を意識することで、自律神経の乱れを防ぐことができます。
- 感情をためこまない
ストレスを感じたとき、それを自分一人で抱え込まずに、友人や家族、あるいは職場の同僚に話すことで、気持ちが軽くなることがあります。
場合によっては、専門のカウンセラーや心療内科に相談するのもよいでしょう。
- 小さな楽しみを取り入れる
週末に趣味の時間を設けたり、自然の中で散歩したりと、日々の生活に「楽しい」と思える時間を取り入れることも重要です。
ポジティブな経験は、心のエネルギーを回復させる効果があります。
社会全体での理解とサポート
五月病は個人の問題としてとらえがちですが、実は社会全体の仕組みとも関係しています。
日本社会においては、4月からの一斉スタートという文化が根強く、それによって生まれるプレッシャーや同調圧力が少なからず心の負担となっています。
企業や学校などの組織も、メンタルヘルスの重要性を理解し、柔軟な対応やサポート体制を整えることが求められます😌
おわりに
五月病は一時的な不調であることが多いですが、放置してしまうと本格的なうつ病などへ移行する可能性もあります。
「自分は弱い」と責めるのではなく、「今は少し疲れているだけ」と受け入れて、自分を労わることが大切です。
季節の変わり目に、心と体の声に耳を傾けながら、無理なく毎日を過ごしていきましょう✨
初診予約🍃:https://patient.digikar-smart.jp/institutions/0e3a2a3f-10ac-4a0f-9100-26a484299d40/reserve
Instagram📷:https://www.instagram.com/sanchakokoro/
医療法人社団RIC RICメンタルクリニックあざみ野
あざみ野駅から徒歩3分の心療内科
『だれもが満たされた生活を送ること』その先に自己実現できる社会の創造していけると信じています。
当日予約受付/東急田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーラインよりアクセス良好/地域での回復を/専門医在籍/専門職の面談/就労支援/
