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8月はこころも夏バテに注意?夏季うつとメンタルケアのお話🌸こころコラム あざみ野🌸
こんにちは。RICメンタルクリニックあざみ野です😊
夏本番となる8月。強い日差しや蒸し暑さにより、身体が疲れやすくなる時期です。
しかし、気をつけたいのは身体の疲労だけではありません。
この時期、「なんとなく元気が出ない」「寝つきが悪い」「気分が落ち込む」など、心の不調が出てくることも少なくありません。
今回は、8月に起こりやすい“こころの夏バテ”や“夏季うつ”についてお話しします☘️
夏にも起こる「季節性うつ(夏季うつ)」とは?
うつ病には、季節によって症状が現れやすくなる「季節性情動障害(SAD)」というタイプがあります。
冬に日照時間が短くなることで気分が落ち込む“冬季うつ”はよく知られていますが、実は夏に発症する“夏季うつ”も存在します。
夏季うつの主な症状には、以下のような特徴があります
- 不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める)
- 食欲不振や体重減少
- イライラ感、焦り、不安
- 倦怠感、集中力の低下
- なんとなくやる気が出ない、楽しめない
暑さや湿度による身体的ストレス、日照時間の変化による体内リズムの乱れが原因と考えられています。
また、夏を楽しむ人の姿を見て、みんなは元気に夏を楽しんでいるのに、自分は楽しめないといった気持ちが、孤独感や自己否定感を強めてしまうこともあります。
夏季うつの原因は一つではなく、複数の要因が重なります。
1. 気温・湿度の高さ
高温多湿の環境が体力を消耗し、自律神経のバランスを乱します。
2. 強い日照と体内時計の乱れ
長い日照時間や睡眠不足が、脳内のセロトニンやメラトニンの分泌リズムを崩します。
3. 冷房による体の冷え
室外との温度差が自律神経に負担をかけ、心身の不調を招きます。
4. 生活リズムの乱れ
夏のイベント・休日・夜更かしなどで睡眠・食事のリズムが不安定になりやすいです。
熱中症とこころの関係
さらに、夏は熱中症のリスクも高まる季節。
実はこの熱中症も、身体だけでなく心にも影響を与えることがあります。
脱水や体温調節の乱れにより、自律神経が過剰に働き、不安感や焦燥感を引き起こすケースがあります。
特に以下のようなメンタル面の変化が見られる場合は、熱中症による影響も疑われます。
- 理由のない不安や動悸
- 思考がまとまらず混乱する
- 極端な疲労感や無気力
高齢の方や精神疾患をお持ちの方は、熱中症に対する感受性が高いため、予防と早めの対処がとても大切です。
8月をこころ穏やかに過ごすためのヒント
夏の時期を健やかに乗り切るためには、こころと身体の両面からのセルフケアが大切です。
- 睡眠環境の改善
夜の暑さで眠れないことが続くと、心身に負担がかかります。エアコンや扇風機を上手に使い、寝具も通気性のよいものに変えるなどして、快適な睡眠を確保しましょう。 - 水分・栄養補給を忘れずに
「食欲が出ない」という方も、冷たいうどんや果物など、口当たりのよいもので少しずつ栄養を摂るよう心がけましょう。水分はこまめに、塩分やミネラルを含む飲料も取り入れてください。 - 無理をしない夏の過ごし方
「夏はアクティブに過ごすもの」というイメージに縛られすぎないようにしましょう。SNSの投稿やテレビ番組に影響されすぎず、自分のペースで、穏やかに夏を楽しむことも大切です。 - 心の不調は早めに相談を
「たまたま疲れているだけ」と思って我慢を続けると、気づかないうちに症状が深刻になることもあります。眠れない日が続く、気分が沈んで日常生活がつらいなどの変化を感じたら、早めに専門機関にご相談ください。
おわりに
8月は、明るい太陽の下での楽しみがたくさんある季節ですが、それと同時に、心身に負荷のかかる時期でもあります。
無理せず、自分自身の体調や気分に丁寧に耳を傾けながら、日々を過ごしていきましょう。
こころの調子に不安を感じたときは、どうかひとりで抱え込まずに、私たち医療機関を頼ってください。
どんな小さな不安でも、お話を伺うことができます。暑さに負けないこころの健康を、いっしょに守っていきましょう🧑🏻⚕️🏥
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