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パニック障害について~こころコラム(あざみ野)~
こんにちは。RICメンタルクリニックあざみ野です☺️
今回のテーマは
「パニック障害について」です。
電車やバスの中、映画館など閉鎖的な空間の中で逃げることができない恐怖におそわれる、息が苦しくなるといった病気です。
身体に異常があるのではないか、心臓の病気ではないかと思い内科を受診し、検査をしても異常が見つからず原因がわからないため困る場合もあります。
まずはパニック障害という病気があることを知ることが大切です🍀
今回はパニック障害について、原因・治療も併せてご紹介します🌸
パニック障害とは
パニック障害は、 「予期しない強い不安発作」が繰り返される病気です😣
急に息ができなくなる、その場から今すぐ逃げ出したくなる、そんな衝動に駆られます。
発作のたびに「また起きたらどうしよう」という不安がつきまとい、日常生活にも大きな支障をきたします。
今回はパニック障害の症状・原因・治療についてお伝えします✨
パニック発作とは?
「パニック発作」という、突然以下のような身体的・精神的症状が強く現れます。
- 動悸、心拍数の増加
- 呼吸困難、過呼吸
- 胸の痛みや圧迫感
- めまい、ふらつき
- 発汗、震え
- 非現実感(現実ではないような感覚)
- 「死んでしまうのでは」という強い恐怖感
発作は通常10分〜30分ほどでピークを迎え、その後少しずつ落ち着いていきます。ただし、発作が何度も繰り返されるようになると、「また起きたらどうしよう」という「予期不安」に苦しむようになり、外出や公共交通機関の利用を避けるようになる方も少なくありません。
原因
パニック障害の原因はひとつではなく、複数の要因が絡み合って発症します。
- 脳内の神経伝達物質のバランス異常:セロトニンやノルアドレナリンなどの働きに関係があるとされています。
- ストレスやトラウマ:人生の転機、過労、家庭・仕事上の悩みなど、強いストレスが引き金になることがあります。
- 遺伝的要素:家族内にパニック障害や不安障害を持つ方がいると、リスクが高まることも知られています。
「性格の問題」や「気持ちの持ち方」で片付けられるものではありません。「脳の働き」に関わる疾患であり、適切な治療が必要です🌸
治療について
胸が苦しいといった症状があるので心臓病ではないかと疑うことも多いです😣
診断には、内科・精神科での問診や症状の評価が必要です。他の病気(心臓病、甲状腺機能亢進症など)と見分けるために、必要に応じて血液検査や心電図などの検査を行うこともあります。
治療法には、大きく分けて以下の2つがあります。
① 薬物療法
抗不安薬や抗うつ薬(SSRIなど)が用いられます。脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、発作の頻度や予期不安を軽減する効果が期待できます。
② 認知行動療法(CBT)
発作が命の危険に繋がるという認識を修正し、不安に適切に向き合う方法を学びます。
また、電車に乗れない、人混みに行けないなどといったことに徐々に慣れていくために「暴露療法」という方法が取り入れられます。
暴露療法では対象の行為を実施する機会を少しずつ増やしていきます。
様々な治療を併用しながら個々の状態に合わせて進めていくことが大切です。
生活への影響と向き合い方
適切な治療を受けることで回復が期待できます😊
発症してから受診までに時間がかかってしまうことが少なくありません。
「気のせいかもしれない」「検査では異常がないと言われた」「異常がないのに不安が消えない」と感じている方は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
身近な人に理解してもらうことも回復への大きな助けになります。
発作は「苦しいもの」であり、本人の意思ではコントロールできないことも、周囲が理解しておく必要があります。
さいごに
パニック障害は一見、突然起きる不可解な病気に見えるかもしれません。しかし、正しい知識と適切なサポートがあれば、必ず改善への道は開けます🍀
「こんなことで病院に行ってもいいのかな?」と迷う前に、一度相談してみてください。一人で抱え込まず一緒に考えていきましょう✨
初診予約🍃:https://patient.digikar-smart.jp/institutions/0e3a2a3f-10ac-4a0f-9100-26a484299d40/reserve
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