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うつ病の回復過程について🌸こころコラム🌸
こんにちは。RICメンタルクリニック三軒茶屋です。
現代社会において、ストレスは避けて通れない問題です🤧
仕事のプレッシャー、人間関係の摩擦、経済的不安など、多くの要因が私たちにストレスを与えます。
ストレスにより気分の落ち込み、抑うつ気分になり、症状が継続・悪化するとうつ病を発症することがあります。
うつ病はいくつかの過程を経て回復に向かっていきます。
今回は、うつ病の回復過程について詳しく解説していきます☘️
■うつ病とは
うつ病とは、持続的な気分の落ち込みや、興味・喜びの喪失、疲労感、集中力の低下などが一定期間以上続き、日常生活に支障をきたす精神疾患です。
単なる「気分の落ち込み」とは異なり、脳の働きに変化が起きている状態で、心だけでなく体にも強く影響します。
医学的には「大うつ病性障害(Major Depressive Disorder)」と呼ばれ、精神疾患の中でも特に多くの人が経験する病気の一つです。
■ 主な症状
うつ病の症状は多岐にわたりますが、大きく分けて「精神的症状」と「身体的症状」に分類されます。
◉ 精神的症状:
- 抑うつ気分(気持ちの落ち込み、悲しみ、虚しさ)
- 興味や喜びの喪失(以前は楽しめていたことに興味が持てない)
- 意欲の低下(何をするにも気力がわかない)
- 集中力・判断力の低下
- 自責感や無価値感(自分を責める、存在意義を見失う)
- 希死念慮(死にたいと感じる)
◉ 身体的症状:
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- 食欲の変化(食欲低下または過食)
- 疲労感や倦怠感
- 頭痛、肩こり、消化不良などの身体的不調
これらの症状が2週間以上ほぼ毎日続き、日常生活や社会生活に明らかな支障をきたす場合、うつ病が疑われます。
■ うつ病の回復過程とは
うつ病は、治療を行えば回復は十分に可能ですが、その過程には時間がかかり、段階的に進むものです。
うつ病の回復は以下の3つの時期(フェーズ)に分けて考えられることが多いです。
■ 1. 急性期(症状の最も重い時期)
この段階では、心身のエネルギーが著しく低下しており、日常生活を送ることすら困難です。抑うつ気分が強く、無気力で、眠れない・食べられないといった状態になることもあります。
主な対応:
- 休養の確保:無理に仕事や家事を続けず、「休むこと」が治療です。
- 薬物療法:抗うつ薬が処方されることが多く、効果が出るまでには数週間かかることもあります。
- サポートの重要性:周囲の理解と支援が特に大切な時期です。
■ 2. 回復期(少しずつ回復してくる時期)
徐々にエネルギーが戻り、気分の浮き沈みが出てくる段階です。「少し動けるようになった」「前より眠れる」といった変化が出ますが、再び症状が悪化することもあるため、慎重な対応が必要です。
特徴:
- 波のある回復:「昨日は元気だったのに、今日は動けない」といったことが起こりがち。
- 「治ったように見える」ため、無理をしてしまう人が多い。
主な対応:
- 生活リズムの回復:毎日同じ時間に起き、軽い運動や家事を取り入れる。
- 心理療法:認知行動療法などを取り入れて、思考の癖やストレス対処法を学ぶ。
- 無理をしない:全快ではないことを理解し、段階的に負荷を戻していく。
■ 3. 再発予防期(回復後の安定を保つ時期)
表面的には元気になったように見えますが、まだ不安定な状態が続くことがあります。この時期に無理をしてしまうと、再発のリスクが高まります。
主な対応:
- 通院と服薬の継続:症状が落ち着いていても治療を続けることが重要。
- ストレス管理:自分のストレス要因を知り、早めに対処する力をつける。
- 再発サインの把握:自分が「悪くなり始めるときの兆し」を理解しておく。
■ 回復を支えるポイント
- 焦らないこと
「早く元気にならなければ」と焦る気持ちは自然ですが、焦ってしまうことで回復をより遅らせてしまうことがあります。
回復には平均して6か月~1年、それ以上かかることもあります。
- 人と比べないこと
「他の人はもっと頑張っているのに」「前の自分ならできたのに」と自分を責めないようにすることが大切です。
- 小さな変化に気づく
「今日は起きられた」「散歩できた」といった小さな前進を評価し、自信につなげましょう。
■ 周囲の理解と支援も重要
うつ病は見た目にはわかりにくいため、家族や職場の人が「怠けているだけでは?」と思ってしまうこともあります。しかし、本人にとっては動くことも辛い状態です。
支援のポイント:
- 否定や励ましよりも「寄り添い」が大事。
- 本人の気持ちを聞き、判断やアドバイスを急がない。
- 「できていないこと」ではなく「できたこと」に目を向ける。
■ まとめ
うつ病の回復は、症状が落ち着くまでの「治療」と、その後の「生活再建」「再発予防」までを含む長いプロセスです。
回復には波があり、一進一退を繰り返すのが自然です。
焦らず、少しずつ前に進みながら、自分自身のリズムとペースを取り戻すことが最も大切です✨
そして本人だけでなく、周囲の理解と支えもまた、回復を支える大きな力となります😌
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医療法人社団RIC RICメンタルクリニック三軒茶屋
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『だれもが満たされた生活を送ること』その先に自己実現できる社会の創造していけると信じています。
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