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「SNSとの向き合い方」～心の健康を守るために～🌸こころコラム あざみ野🌸
こんにちは。RICメンタルクリニックあざみ野です😊
現代社会において、SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）は私たちの日常に深く入り込んでいます。
家族や友人との連絡、趣味の共有、情報収集など、生活を豊かにしてくれる便利なツールである一方、SNSに振り回されてしまい、心身のバランスを崩してしまうケースも少なくありません。
精神科でも「SNS疲れ」や「他人と比べて落ち込む」「誹謗中傷に悩んでいる」といった相談を受けることが増えています。
この記事ではSNSとの向き合い方についてお話ししたいと思います💻
SNSが心に与える影響
SNSは人間関係や情報へのアクセスを容易にする一方で、「比較」「承認欲求」「過剰な情報」によるストレスを生み出すことがあります。
- 比較による自己評価の低下
SNSでは他人の“良い部分”だけが切り取られて投稿される傾向があります。
旅行、豪華な食事、成功体験など、他人の「キラキラした日常」と自分の「普通の日常」とを比べてしまい、「自分は何をやっているんだろう」と感じてしまう方は少なくありません。
これが繰り返されると、自己評価が低下し、うつ状態につながることもあります。
- 承認欲求と依存
「いいね」の数やフォロワー数が気になり、頻繁にSNSをチェックしてしまうこともあります。
これは「承認欲求」からきている行動である可能性があります。
誰かに認められることで安心感を得ようとする一方で、反応が少ないと不安や焦燥感を感じることが増え、心のバランスが崩れてしまうこともあります。
- ネガティブな情報の影響
匿名性が高いSNSではネガティブなニュースやコメントも容易に目に入ります。
他人の不平不満、誹謗中傷、社会問題に対する怒りなどに触れ続けることで、自分の気分まで落ち込んでしまう「感情の感染」も起こり得ます。
誹謗中傷を受けた場合、そのダメージは想像以上に深く、PTSD（心的外傷後ストレス障害）に近い症状が出ることもあります。また、グループ内での排除や「既読スルー」がきっかけで不安を感じるケースも見られます。
SNSと上手に付き合うためのヒント
SNSとどう付き合っていけばよいのでしょうか。
以下のような工夫を日常に取り入れてみることをおすすめします。
- SNSの使用時間を意識する
SNSを使う時間を1日〇時間まで、と自分なりにルールを決めてみることも大切です。
無意識に見てしまう習慣を見直すきっかけになります。
寝る前の1時間、朝起きてすぐなど、心が不安定になりやすい時間帯は特に避けることをおすすめします。
- 人と「比べるクセ」に気づく
「なぜ今この投稿を見て落ち込んだのか」と、自分の感情に目を向ける習慣をつけましょう。
他人と比べて辛くなることが多い場合は、投稿を見る頻度を減らすか、フォローする人を見直すのも一つの方法です。
SNSで目にするのは、他人の「切り取られた一瞬」であり、「日常の全て」ではありません。誰にでもつらい日や落ち込む瞬間があることを忘れずに、「他人は他人、自分は自分」という意識を持ちましょう。
- 「感情のメンテナンス日」をつくる
週に1日でもSNSから離れてみる日を作ってみるのも良いリセットになります。
散歩や読書、手紙を書く、料理をするなど、「自分自身と向き合う時間」を意識的に作ってみましょう。
- 情報を選ぶ力をつける
SNSでは信頼できる情報源とそうでないものが混在しています。
心を乱されやすい内容が多いアカウントはミュートしたり、フォローを外すなどして、自分が安心できる空間を整えることが、心の健康を守る第一歩になります。
SNSは「使うもの」。振り回されないために
SNSは決して悪者ではありません。
大切なのは「自分が主導権を持って使えているかどうか」です。
誰かに振り回される道具ではなく、自分の生活を豊かにするための“ツール”として、意識的に付き合うことが必要です。
「何となく不安」「SNSを見ると落ち込む」「他人と比べてつらい」と感じたときは、自分の心の声を無視せずに、SNSとの関係を一度見直してみてください。
時には精神科や心療内科の専門家の力を借りることも、健やかな日々を取り戻すための有効な一歩です🩺🧑🏻⚕️
心の健康は、目には見えないけれど、とても大切なものです。
SNSと上手に距離を取りながら、無理のないペースで日々を過ごしていきましょう✨✨
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