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過食性障害とは？
こんにちは。RICメンタルクリニック三軒茶屋です☺️
今回のテーマは過食性障害です。
代表的な摂食障害には神経性やせ症（拒否食症）神経性過食症（過食症）過食性障害、の３つがあります。今日は過食性障害を取り上げたいと思います。
短時間に大量の食べ物を摂取する過食性障害（過食性障害：Binge eating disorder BED）は、短時間に大量の食べ物を摂取する「過食」を繰り返す精神疾患です。神経性過食症と違い、過食のあとに嘔吐や下剤の使用などで体重をコントロールする行動（代償行動）が見られない点が特徴です。そのため体重が増えやすく、肥満を伴う場合が多くなります。
過食性障害は単純に「食べすぎ」や「自己管理の問題」ではなく、ストレスや感情のコントロールに深く関係する心の病気こと精神に大きな影響及び、理解と支援が必要です。継続的に続くことで心身に大きな問題があり、正しい理解と支援が必要です。
主な症状と診断のポイント
過食性障害の中心となるのは、「コントロールできないほどの過食行動」です。以下のような特徴が見られます。
- 短時間（2時間以内）に、通常では考えられない量の食べ物を摂取する
- 食べている間に「止めたいのに止まらない」と感じている
- 満腹なのに食べ続けてしまう
- 一人でこっそり食べる（ちょっとさや罪悪感が強いため）
- 過食後に自己嫌悪や抑うつ感が強い
これらの過食行動が週に1回以上、3か月以上続いている場合、診断の対象になります。肥満や肥満傾向が見られることが多いですが、体重だけで診断するわけではありません。
発症の背景――心と環境の影響
過食性障害は、心理的、社会的、側面的な関与が複雑に絡み合って発症します。
心理的要因
- 自己肯定感の低さ：「自分には価値がない」「失敗してばかり」などの感情が背景にあります。
- 感情調節の難しさ：怒り、不安、孤独などのネガティブな感情を処理できず、食べることでまぎらわす「相対的な食行動」が見られます。
- ストレスやトラウマの影響：過去のいじめ、虐待、家庭内不和などの関係があることもあります。
社会的要因
- 「細く＝美しい」として社会的価値観や、SNSに溢れた加工された身体イメージが、現実と理想のギャップを広げ、自己否定を強めるになります。
- 食品が手軽に大量に手に入る環境も、過食行動を助け長しやすくなっています。
生物学的要因
- 脳内の神経伝達物質（セロトニンなど）のバランスの乱れが、食欲や感情の調整に関わっていると考えられています。
- 遺伝的な素因が関係する可能性もあります。
身体への影響
過食性障害が続くと肥満に加えてさまざまな健康リスクが生じます。
- 高血圧、高脂血症、2型糖尿病
- 睡眠時無呼吸症候群
- 消化器系の不調（胃腸障害、便秘など）
- 関節や腰への負担
また、精神的な影響としては、抑うつや不安障害、自傷行為などを併発することもあります。
過食性障害の治療法
過食性障害の治療には「過食を止める」だけでなく、その背景のある心理的な問題や生きづらさにアプローチすることが大切です。
- 認知行動療法（CBT）
「完璧に意味がない」「一度食べたらもう終わりだ」などの画期的な考え方を柔らかくしていくのが目的です。
- 対人関係療法（IPT）
人間関係のストレスや孤独感が過食につながっている場合に有効です。コミュニケーションの方法や感情表現の仕方を学びながら、対人関係のバランスを整えていきます。
- 薬物療法
SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）など、過食の衝動や抑うつ症状を軽減する目的で使われることがあります。
- 栄養指導と身体のケア
管理栄養士による食事指導や、医師による内科の管理が重要です。無理なダイエットではなく、「心と体に優しい食生活」を取り戻す目標です。
回復には時間がかかる――だからこそ「一緒に考える」が大切です。
過食性障害は、一朝一夕に治るものではありません。食事のリズムを整えることはもちろん、自己評価のあり方やストレスへの見方など、生き方を考える必要があるからです。
摂食障害は「本人のせい」ではない
多くの患者さんが「こんな自分はダメだ」「甘えている」と自分を認めています。 しかし、摂食障害は意志の弱いさや努力不足によるものではなく、心のバランスを崩した結果としての病気です。
自分や身近な人が摂食障害かもしれないと感じたら、早めに専門機関へ相談することをおすすめします。早期の対応が、心身へのダメージをとりあえず解決します。
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医療法人社団RIC RICメンタルクリニック三軒茶屋
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『だれもが満たされた生活を送ること』その先に自己実現できる社会を創造していけると信じています。
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