「少し良くなったのにまた落ちる」とき🌸こころコラム🌸

西脇一朗医師監修https://ric-mental.com/greeting/

こんにちは、RICメンタルクリニックです😊

日々の診療の中で、
「少し調子が良くなってきたと思ったのに、また落ちてしまいました」
というご相談をいただくことは少なくありません。

せっかく前に進めたように感じたのに、またしんどくなる――。
そのたびに「自分はダメなのではないか」と感じてしまう方もいらっしゃいます。

ですが、この“波”は決して特別なことではありません。
むしろ、回復の過程ではとても自然なものです。

今回は、「少し良くなったのにまた落ちる」理由について整理してみたいと思います🍀


🍃回復は一直線ではありません

まずはじめにお伝えしたいのは、
こころの回復は“階段”ではなく、“波”のようなものだということです。

体のケガであれば、時間とともに痛みが減り、元の状態に戻っていくイメージを持ちやすいかもしれません。
しかし、こころの回復はもう少し複雑です。

調子の良い日もあれば、急に落ち込む日もある。
少し元気になったあとに、また不安や疲れが強く出ることもあります。

これは「回復していない」ということではなく、
回復のプロセスの中で自然に起こる揺らぎなのです。


理由①:エネルギーの“使いすぎ”

少し元気が出てくると、
「今のうちにやっておこう」と頑張りすぎてしまうことがあります。

たとえば――
・溜まっていた用事を一気に片付ける
・人と会う予定を増やす
・仕事や家事を元のペースに戻そうとする

こうした行動自体は悪いことではありません。
ただ、回復途中のこころや体にとっては、まだ負担が大きいこともあります。

その結果、数日後にどっと疲れが出て、
気分の落ち込みや不安として現れることがあります。

これは“後退”ではなく、
「エネルギーの使い方を調整する必要がある」というサインとも言えます。


理由②:感情のセンサーが戻ってくる

つらい時期には、こころが自分を守るために、
感情を鈍らせていることがあります。

少し回復してくると、
その「感情のセンサー」が少しずつ戻ってきます。

すると――
・以前は感じなかった不安を感じる
・小さな出来事に傷つきやすくなる
・人の言葉に敏感になる

といった変化が起こることがあります。

これは悪い変化ではなく、
こころが本来の働きを取り戻しつつある状態です。

ただし、その分だけ疲れやすくなるため、
「また落ちた」と感じやすくなるのです。


理由③:環境との“ズレ”

回復のペースは人それぞれですが、
周囲の環境は必ずしもそれに合わせてくれるわけではありません。

たとえば――
・職場や学校からの期待
・家族からの「もう大丈夫そうだね」という言葉
・社会全体のスピード感

こうしたものとの間にズレがあると、
無理をしてしまったり、プレッシャーを感じたりすることがあります。

その結果、再び気分が落ち込んでしまうことがあります。

回復には「自分のペース」がとても大切ですが、
それを守ることは意外と難しいものです。


理由④:「良くなった自分」との比較

少し調子が良くなった経験があるからこそ、
落ちたときにその差を強く感じてしまうことがあります。

「この前はできたのに、今日はできない」
「前より悪くなっている気がする」

こうした比較はごく自然なものですが、
それが自分を責める材料になってしまうこともあります。

実際には、
回復の中での“揺れ戻し”であることが多いのですが、
体感としては大きな後退に感じられることがあります。


🍃「また落ちた」と感じたときに大切なこと

もし、少し良くなったあとに調子を崩したときは、
次のような視点を持ってみてください。

ひとつは、
「これは回復の途中にある波かもしれない」と捉えることです。

もうひとつは、
「どのくらい頑張っていたか」を振り返ることです。

もしかすると、
気づかないうちに無理をしていた部分が見えてくるかもしれません。

そして、
以前よりも少しでも回復している点がないかを探してみることも大切です。

回復は、ゼロか百かではなく、小さな変化の積み重ねです。


🍃戸惑いが続くときは

こころの調子には波があります。
それは誰にでも起こりうる、ごく自然な現象です。

「少し良くなったのにまた落ちる」ことは、
決して失敗ではありません。

むしろ、回復に向かって進んでいるからこそ、
見えてくる変化でもあります。

焦らず、ご自身のペースを大切にしながら、
少しずつ歩んでいけるとよいのではないでしょうか。

もし、こうした気分の波に戸惑いが続いているときや、
「このままで大丈夫なのだろうか」と感じることが増えてきたときには、
ひとりで抱え込まずに、専門家に相談してみることもひとつの方法です。

調子の良いときと落ち込むときの繰り返しには、その方なりの背景やリズムがあります。
お話をうかがいながら、その方に合った整え方を一緒に考えていくことができます。

「受診するほどではないかもしれない」と感じる段階でも、
今の状態を整理することで、少し見通しが立ちやすくなることもあります。

当院では、通院中の方に専門職による無料相談も行っております:ぽっ:

https://ric-mental.com/professional-consultation

 

初診予約🍃:https://ric-mental.com/clinics

Instagram📷:https://www.instagram.com/sanchakokoro/

 

医療法人社団RIC